武末高裕のECOTECH PRESS 技術を見に行く

環境技術と環境ビジネスの少し先を読む

5月 見に行く

5月の「見に行く」予定です。今月の目玉は「人とくるまのテクノロジー展 2016」でしょう。自動車の研究者、技術者で構成する自動車技術会の春季大会とあわせて開かれます。東京モーターショーは2年毎の開催なので、その間の技術動向を知るにはちょうど良い…

あなたも厄介になるかもしれない介護医療器具

医療や介護、福祉分野はまだまだ開発すべきテーマがたくさんあるんですね。介護・福祉Japan ロボット&機器開発展(4月20日〜22日)を見ると、そのことがよく分かりました。この分野は新規参入を待っています。 ●排尿の勢いを診る検査装置 装置の名前は…

航空機用の革新的素材開発で分かる日本の技術の行く末

内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)は10のテーマがあります。そのひとつ、革新的構造材料の成果報告会が4月26日にありました。何とも厳めしい名称ですが、CFRP、耐熱合金など、航空機用の先端材料の研究、開発が目的です。 日本の…

いずれ見慣れた光景になる、アシストスーツ姿

写真の装置は東京理科大学発ベンチャーのイノフィスが販売しているアシストスーツ「マッスルスーツ」です。今年3月発売されたばかりの新モデル。写真の小さなポンプを手押しすると、「人工筋肉」に空気が注入され背中を引っ張り、作業を補助する構造になっ…

建設会社が考えた、地域活性のトリガーになるドローンスクール

この発想もいいなと思ったのが、山間のドローンスクール事業です。仙台市の高野建設は宮城県の丸森町とパートナー協定を結んで、ドローンの操縦などを教えるスクール事業を始めます。 (国際ドローン展) 座学6時間、実技20時間といったコースを設定。子…

ドローンが高齢者の生活とつながったら、限界集落は変わるかもしれない

国際ドローン展の続きです。MIKAWAYA21(東京)は「みかわやにじゅういち」と読みます。ドローンの下にあったボックスには食パン、牛乳パックなどが入っていました。楽天、イオンなどが千葉市の特区で進めているドローン宅配と同じ。とも思ったのですが、彼…

ドローンだからできることは。まだまだあります

ドローンに何ができるのか。やれることはたくさんあるでしょうが、とりあえず気になったドローン(国際ドローン展)を紹介します。細かな話は後ほどアップ予定。 燃料電池搭載のドローン(自律制御システム研究所)水素を搭載した燃料電池で発電。ドローンを…

水中撮影から天井のひび割れまで見つけるドローンたち

第2回国際ドローン展(幕張メッセ。4月22日まで)には、いろんな産業用ドローンが展示してありました。制御技術などにも特徴があるのでしょうが、コアになる用途をどうやって掘り起こすか。そこにドローンの将来がかかっています。 今回紹介するのは産業…

ドローンは自分の使われ方を探していた

前言(昨日の記事)を翻します。幕張メッセで開催されているTECHNO-FRONTIER 2016(主催:日本能率協会)に行きました。国際ドローン展が開かれていたからです。いままでまとまった数のドローンを見たことがなかったので、いい機会だと思いJR京葉線に乗り…

医療関連の分野にどんな新ビジネスモデルがあるのか、見たい!

4月20日から幕張メッセと東京ビッグサイトで、それぞれ別のイベントがあります。どっちも興味があるのですが、掛け持ちは難しいので東京ビッグサイトで開催される「ジャパンライフサイエンスウィーク2016」を優先することにしました。 主催者(UBMジャパ…

鉄と炭、腐葉土で海の生物を復活させるーー研究は終わらない

群馬工業高等専門学校の特命教授だった小島昭氏からメールが届きました。今年3月末で高専を退職し、NPO法人小島昭研究所を設立したとのことでした。 小島氏はとにかく実践的な研究者です。取得した特許は「アスベスト含有複合材のアスベスト無害化方法」…

より厳しい船の排ガス規制が2016年からスタートしたが・・・

IMO(国際海事機構)の第3次NOx規制が2016年1月からスタートしました。これは船用ディーゼルエンジンのNOx排出量をさらに厳しく規制した国際的な取り決めです。対象になるのは2016年1月1日以降に建造される船です。 この規制はECA(特別海域)と…

SEA JAPAN 2016 行ってきました

国際海事展 SEA JAPAN 2016が開催中です(東京ビッグサイト。4月15日まで)。今回はあまり船らしくないものをピックアップしました。 「東京大学のウィンドチャレンジャー計画」船の省エネのために、伸縮式の硬翼帆を提案、研究しています。台風など荒天の時…

銅箔から見える日本市場のこれから

写真は古河電工の電解銅箔です(高機能金属展)。2枚の写真は一見似ていますが差はあります。光沢のあるもの、ないものがその違いです。 「光沢あり」は電池用の電解銅箔。リチウムイオン電池の負極集電体に使われています。リチウムイオン電池は電気自動車…

衣類に回路が印刷できる銀ペースト。何でもデバイス化

素材は使う側に想像力を要求します。だからこそ、イベントや展示会で多くの人たちに見てもらい、次の用途、次の市場を開拓する足がかりにするのです。 Tシャツに印刷した銀ペースト 写真は十条ケミカルが開発中の高フレキシブル性銀ペーストを使って回路を印…

伸銅業界は今年夏、RoHS指令の動きから目が離せない

高機能金属展(4月6日〜8日)のフロアを歩いているとサンエツ金属のブースに「鉛レス」のパネルを見つけました。鉛を使わない黄銅棒の紹介です。鉛の代わりにビスマスを使っていました。黄銅棒は銅と亜鉛を主成分とした銅合金で機械部品などの加工用に使…

アトピー性皮膚炎を抑える甲羅のキチンナノファイバーの論文が公開に

<気になるニュースリリース> 海産資源由来ナノ繊維はアトピー性皮膚炎の進行を抑制する ~キチンナノファイバーのアトピー性皮膚炎予防・治療などへの応用に期待~ 以前から話題になっていた研究ですが、ニュースリリースとして3月末に発表されました。よく…

ゼネコンが嫌がる、スーパークリーン生成装置

高機能素材ワールド(東京ビッグサイト)の展示会に行きました。素材のイベントなので、派手さはありませんが、興味深い素材や装置が結構ありました。 すぐに目にとまったのは興研のスーパークリーン生成装置です。普通の部屋を簡単にクリーンルームに変身で…

大学発試作ロボットは明日のビジネスにつなぐ

最近、大学発ベンチャーはあまり人気がありません。平成17年度は252件もの大学発ベンチャーが設立されましたが、平成26年度は65件。ピーク時の4分の1と低迷しています(データは文部科学省の「平成26年度大学等における産学連携など実施状況に…

研究のための研究ではない、START大学発試作ロボット

すでに見に行ったけど、このblogで紹介していなかった記事を。 会場(東京のベルサール汐留)にはユニークなロボットがならんでいました。3月18日に開かれたSTART技術シーズ選抜育成プロジェクト〔ロボティクス分野〕の成果発表会です。STARTとは科学技術…

4月 見に行く!

今月からタイトルを「技術を見に行く」に変えました。あまりに当たり前のことなのですが、現場に行くことが取材する人間の原点。そういう意味を込めました。 下にあげたのは、私が興味を惹かれる4月のイベント、展示会、セミナー、研究会などなどです。この…

着実に進化していたホンダの水素発生器。次はどんなスタイルになるのか。

ホンダが以前から開発していた水素製造装置が進化していました。水を電気分解することで水素を製造するのが基本的な技術です。それ自体は目新しくもなんともないのですが、この装置は高い圧力の水素を圧縮機を使わずに製造できるのがポイントです。圧縮機が…

東京モーターショー2015は何を伝えたのか。

東京モーターショーが終わりました。今回はあまり時間がとれなかったため、全部は回りきれませんでした。めぼしい車は見たつもりですが、「これはすごいな」という、尖った技術の展示は少なかったような気がします。 量販タイプの燃料電池車が登場したことで…

ロボットアームに装着すると、接合装置に変身するマイクロ射出成形機

テーブルに載るコンパクトな装置を偶然、見つけました。機械要素技術展でのことです。といっても今年2月に新聞発表されていたので、単に私が知らなかっただけなのですが。 装置はセンチュリーイノヴェーションが開発したマイクロ射出成形機です。このタイプ…

世界の医療機器市場は拡大、日本はどうなる?

先週(6月24日から)は医療機器開発・製造展がありました。医療機器は世界的な成長が期待される分野です。2013年の世界市場は3278億ドル。これが2018年には4536億ドルになると予測されているほどです。1ドル120円換算で、ざっと55…

無名の会社でも世界をリードできる、トップスタンダード制度

前回(従業員43人のベンチャー企業が提案した規格を、ISOが承認へ)の続きです。 無名の会社が開発した新技術が世の中に認められ、普及していくのは簡単ではありません。製造に関わる技術の場合は、なおさらです。開発された多くの技術は消えていく運命…

従業員43人のベンチャー企業が提案した規格を、ISOが承認へ

順調に進んでいるなら、そろそろアナウンスがあると思うので、この記事をアップしました。 今年4月にNEDOの構造材マルチマテリアルシンポジウムで大成プラス(東京)の講演がありました。担当者によれば、もうすぐISO(国際標準化機構)の承認がおり…

福岡大学が開発した竹舗装、広がっています。

先週、福岡大学のJST新技術説明会に行ってきました。以前取材した竹の応用技術がどうなったか、知りたかったので。 研究しているのは福岡大学工学部の佐藤研一教授です。残念ながら当日は海外の学会出張中とのことで不在でした。 報告によれば、様子が少…

雷、接着、リサイクル。炭素繊維を飛行機に使った時の課題です。

前回の続きです。なぜ旅客機の機体に炭素繊維を使うと客室乗務員の仕事が少し減るのか。炭素繊維は錆びません。これがポイントです。 一般的に旅客機の客室内は湿度を低く抑えています。機体に使用している合金の錆対策のためです。湿度を低くすることで錆び…

炭素繊維を使用した旅客機では、客室乗務員の仕事が少し楽になる

炭素繊維の大口市場として期待されているのが自動車、そして航空機の分野です。日本は炭素繊維の生産だけでなく、航空機分野への応用という点でもかなり先行しています。 ボーイング787は炭素繊維複合材料を主翼などに投入することで、大幅に軽量化されま…