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技術の現場から技術の先を読む    by MediaResource

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

蓄電紙の背景にある、セルロースナノファイバーとは

パルプ繊維で作った電極紙、蓄電紙は大きなくくりでいえば、セルロースナノファイバーの世界です。紙はパルプ繊維の集まりですが、詳細に見れば、ナノレベルの繊維の集合体であることがわかります。それがセルロースナノファイバーです。 いま、セルロースナ…

紙のように作る、鉛筆の芯と古紙で作るフレキシブルな電極材料

私の中では、今年上半期の興味深い技術トップ10に入る研究です。どこにでもある、ありふれた材料で高性能の蓄電材料が製造できからです。主要な材料は紙と鉛筆の芯。研究しているのは、大阪大学産業科学研究所特任助教の古賀大尚氏です。 紙の原料はパルプ…

成形スピードは10倍、でも省エネ。薄膜樹脂の高速成形法

ニッチな技術に見えますが、こういう細かな技術改良を諦めないところに、日本のモノ造りの肝がある、そう思います。 それは金型から押し出される溶けた樹脂の流れを撮影したビデオでした。樹脂の流れには不連続に、らせん状の渦のような乱れが発生しているこ…

中国とロシアの天然ガス合意は10年前からの懸案だった。

ウクライナ情勢の緊張によって、ロシアは中国などの東方政策を重視する戦略をたてている。それが今年5月、ロシアと中国の天然ガス合意の背景という論調が一部でありました。しかし長期にわたって市場を見ている専門家によれば、そんな単純な話しではないよ…

減るどころか増えている、ヨーロッパのロシアに対する天然ガス依存度

7月17日、むごたらしい「殺人」がウクライナ上空1万㍍で起きました。世界は緊張しました。アメリカ、EUはロシアと決定的な対立へと進む。そう想像した人たちもいました。もちろん、それは悲劇とそれがもたらす悲しみ、怒りがもたらす当然の見方でしょ…