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技術の現場から技術の先を読む    by MediaResource

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

燃料は水。光とありふれた材料があれば発電できる光燃料電池の未来

次世代エネルギーの新技術説明会で一番聞きたかったのが光燃料電池の話です。千葉大学大学院理学研究科の泉康雄准教授の研究です。 光燃料電池はその名前の通り、光で発電する燃料電池です。燃料は水です。主な材料は酸化チタン。光触媒の原料です。それに僅…

ジャトロファの脂はディーゼル燃料に。残渣からは強力な抗酸化成分を抽出する

JST2次電池・次世代エネルギー新技術説明会の続きです。 香川大学農学部の片山健至教授からはジャトロファに含まれている抗酸化成分の報告がありました。ジャトロファは油脂の多い植物で、タネの中に25−30%の割合で油脂が含まれています。それを搾…

ブルーチーズの青カビが稲わら、麦わらから自動車の燃料を作る。

JSTの2次電池次・世代エネルギー新技術説明会が2月18日、開催されました。報告されたのはリチウムイオン2次電池、バイオマス、太陽電池、燃料電池、生分解性樹脂の燃料化など12件の新技術です。私は7件の報告を聞きましたが、印象に残っているも…

印刷技術で柔軟なデバイスを作るプリンテッドエレクトロニクスに必要なものはキラーアプリ

ナノテク展の続きです。プリンテッドエレクトロニクスのコーナーでのことです。印刷技術を使ってフィルム状のデバイスを作るような技術のことです。結構、以前からこの分野の技術は進んでいるように思っていたのですが、専門家はどの段階にいまあると判断し…

素材をものにするならイマジネーション豊富な経営者が必要。カーボンナノチューブは死の谷を越え、あと少しで夜明け。

覚えておきたいこと。 産業技術総合研究所のスーパーグロース法が単層カーボンナノチューブ(CNT)量産化の決め手。 日本ゼオンは単層CNTの量産工場を2015年に稼働させる計画。 素材は発見から普及まで、20年、30年といった、本当に長い時間がかかり…

人の脳でロボットを動かしながら、うつ病や発達障害を改善するメンタルヘルスケアシステム

この実験はJSTの次世代医療機器新技術説明会(2月7日)で行われました。ヘッドギアのような装置を頭につけて、集中するだけです。すると、4本脚のロボットがギーギーと言いながら、動き出しました。雑念が入って、気分が散漫になるとロボットは止まり…

アメリカのFAAは航空機材料にマグネシウム合金の使用を解禁へ。俄然注目集める熊本大学のマグネシウム合金。

2013年2月、私は熊本を訪ねました。熊本大学の河村能人教授が発見したKUMADAIマグネシウム合金の取材です。そして昨日、1年ぶりに河村教授と会うことができました。2月5日に開かれたJSTの地域結集事業成果報告会で河村教授は、発見したKUMADAIマ…