あなたも厄介になるかもしれない介護医療器具
医療や介護、福祉分野はまだまだ開発すべきテーマがたくさんあるんですね。介護・福祉Japan ロボット&機器開発展(4月20日〜22日)を見ると、そのことがよく分かりました。この分野は新規参入を待っています。
●排尿の勢いを診る検査装置
装置の名前はポータブルウロフロメーター。ウロフロとはUroflowmetry、すなわち尿流測定のことです。排尿の回数、量。それから排尿の流れ具合いなどを測定します。
これらのデータは前立腺肥大症や膀胱炎などの症状を診断する際に、きわめて重要なものだそうです。
使いかたは、写真の小型の装置に向けて排尿すればいいとのこと。排尿時に流量などの必要なデータを測定し、そのデータを自動的に生成。グラフ化もしてくれます。
病院のみならず自宅でも使用できるのがこの装置のポイント。開発したのはゼオシステム(横浜市)。電子部品などを製造する会社です。
年を取るとこうした装置の厄介になる回数が増えるんでしょうかね。
●移乗支援機能をそなえた車いす
車いすに乗った人をベッドなどに移乗する時に、介助者の負担を減らす目的で開発されました。ベッドにあわせて車いすの高さを調整。車いすの人を介助しながら、下にしかれた布(座面布)をあわせて引っ張ります。布は滑りやすい特殊な素材でできているため、介助者の負担がその分、減る仕組みです。
試作、設計したのはヨコキ(横浜市)。自動車の部品、装置などを開発している会社です。
介助される側はもちろんですが、介助する人たちにとっても負担が少なくなる、そのような視点の介護機器が求められているのです。