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炭素繊維を使用した旅客機では、客室乗務員の仕事が少し楽になる

 炭素繊維の大口市場として期待されているのが自動車、そして航空機の分野です。日本は炭素繊維の生産だけでなく、航空機分野への応用という点でもかなり先行しています。

 ボーイング787は炭素繊維複合材料を主翼などに投入することで、大幅に軽量化されました。三菱航空機の国産旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)でも、当初の計画ほどではありませんが炭素繊維が使われています。

 この素材のいいところは数々あります。真っ先に思い浮かぶのは軽くなること。軽いことは実にいいことで、まずは燃費がよくなります。しかし利点はそれだけではありません。

 こんな話も聞きました。旅客機に乗ると、のどが渇いてしょうがないという経験をされた方は多いと思います。ところが、私も知らなかったのですが、炭素繊維を多用した旅客機はそれが解消されるということでした。なぜでしょうか?