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技術の現場から技術の先を読む    by MediaResource

「走る蓄電池」発想が新しい再エネ市場の切り口になる

 FITが変わり、再エネ市場の構造も変わります。その中で、どうビジネスを継続させ、新しいビジネスをつくりあげるのか。その有力な切り口のひとつがEV、電気自動車です。

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 EVはこれまで系統から充電される側でした。太陽光発電からの充電ももちろんあります。しかしこれからは違う使い方が登場するでしょう。
 日産自動車によれば電気自動車のオーナーは日中、EVを停車させている割合が非常に多いということでした。EVの利用が少ないということは、搭載している高性能の大容量電池が使われず、そのままの状態で置かれていることを意味しています。
 高性能のバッテリーなのに何もしないで、ただ放っておくのは、いかにももったいない。これを使わない手はありません。
 日産自動車はEVを「走る蓄電池」と呼んでいます。つまりEVのバッテリーをどう使いこなすか。そこにビジネスのヒントがあるというわけです。
 夜間の安い電力をEVに充電しておき、昼間、EVから家庭に電気を供給する。これは以前からあるアイデアですが、これ以外にも使い方はあるはず。そこに新ビジネスの糸口があるのです。考えましょう。