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武末高裕のECOTECH PRESS 技術を見に行く

環境技術と環境ビジネスの少し先を読む

凄腕のプロたちが連携するとデザインから成形まで、たった6日間で試作する

 5 月13日までですが、日刊工業新聞社主催の「試作市場(しさくいちば)2016」「微細・精密加工技術展2016」が大田区産業プラザPiO(東京都大田区南蒲田1-20-20)で開かれています。
 12日に特別講演として、(株)タカラトミー事業統括本部 技術開発部試作開発課、松岡洋和氏が講演しました。

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 タイトルは『最新試作技術の応用、S-Project・短納期DDM活用事例、企業連携RM事例実演紹介~玩具業界に見る試作事情~』です。長いタイトルですが、開発者、技術者向けの講演なのです。
 内容をかいつまんで言えば、(株)タカラトミーは3Dプリンタなどのデジタル機器、ソフトをどのように使いながら、玩具や商品を開発しているのか。具体例をあげながら説明していました。さらに他企業との連携による具体的な商品開発の実例も紹介しました。
 開発に携わる人たちにとっては非常に有益だったと思います。中でも印象に残ったのは企業連携の話でした。
 松岡氏によれば、連携は人とのつながりで生まれた場合もあるが、イベントなどで知り合ったり、声をかけられたり、初めて出合った企業と具体化されたケースもあるとのことでした。

 オープンな姿勢とフットワークの軽さ。さらには共通のターゲットを攻略するという、いわば熱意みたいなものが連携を実現させている、そんな風に感じました。
 会場では松岡氏の顔をモデルに5社が連携して、たった6日間で試作したキャラクター人形が展示されていました。

 デザインの元になるポンチ絵からはじまって、3D製品設計、金型設計、3Dプリンタによる試作・検証を行い、3Dプリント樹脂型、切削アルミ型をつくり、成形したものです。これはハイブリッドモールド・システムと呼ぶそうです。

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 これがどれだけ大変な作業なのか、見る人が見れば分かるはずです。キャラクター人形はアンケートに記入した人たちに無料で配られていました。私も1個、いただきました。ちなみに5社とは(株)C&Gシステムズ、ローランドディー .ジー.(株)、(株)ストラタシス・ジャパン、(株)データ・デザイン、(有)スワニーです。

 ものづくりのスタイルはいま大きく変わりつつある、そのことを実感させてくれるイベントでした。