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武末高裕のECOTECH PRESS 技術を見に行く

環境技術と環境ビジネスの少し先を読む

ゼネコンが嫌がる、スーパークリーン生成装置

 高機能素材ワールド(東京ビッグサイト)の展示会に行きました。素材のイベントなので、派手さはありませんが、興味深い素材や装置が結構ありました。
 すぐに目にとまったのは興研のスーパークリーン生成装置です。普通の部屋を簡単にクリーンルームに変身できます。

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(興研のデモルーム。右側に生成装置がある)

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(スーパークリーン生成装置。これは4台を組み合わせた状態)

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(卓上の生成装置。真向かいに設置して使用する)

 考え方は非常にシンプルです。気流を生成する装置2台を真向かいに置いて同じレベルの風を互いに向かってまっすぐ送ります。2つの気流は中央でぶつかり拡散します。この気流の中がクリーンな空間になるのです。
 生成装置にはフィルターがついているため吸い込んだ空気中のチリはつねに除去されます。それに、まっすぐ進む気流の中にはほかからゴミが入り込めません。
 生成装置のフィルターは独自開発したナノファイバーを使用。他社からはフィルターだけ売って欲しいとのオファーがあるほどの能力があるそうです。それゆえ、開放状態でもクラス1レベルのクリーンルームにもできるというわけです。興研は防塵マスクなどを作るメーカーなのです。

 試しにデモルームの中に入りました。風は僅かに感じる程度で、これなら精緻な作業でも風は邪魔にはならないと思います。
 説明員によればゼネコンはこの装置を嫌がっているそうです。普通、クリーンルームは設備や建設など億単位のカネがかかります。それに比べれば興研の生成装置は圧倒的に安上がりです。設置も簡単で、展示会のデモルームは2日間で装置を設置したそうです。

 この技術は昨年の「ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞」を受賞しました。