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環境技術と環境ビジネスの少し先を読む

研究のための研究ではない、START大学発試作ロボット

 すでに見に行ったけど、このblogで紹介していなかった記事を。

 会場(東京のベルサール汐留)にはユニークなロボットがならんでいました。3月18日に開かれたSTART技術シーズ選抜育成プロジェクト〔ロボティクス分野〕の成果発表会です。STARTとは科学技術振興機構の大学発新産業創出プログラムのことで、発表されたのは先端の技術が組み込まれたロボットです。

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 このプログラムはビジネス化を前提とした技術開発を支援するのが目的で、研究のための研究ではないことが最大の特徴です。
 ロボットの提案者は大学院生など、若手研究者が中心です。彼らは柔軟な発想の持ち主ですが、しかしビジネスの経験はありません。そこで、各チームにはロボティクスに関する研究開発やベンチャービジネスで活躍する研究者、経営者などがメンター(Mentor)となって、指導・助言を行っています。
 今回、発表されたのは18台の試作ロボットです。採択されたのが2015年9月。ですから、非常に短期間で試作されたわけです。

 企業の技術者から見ると、まだ甘い部分があるかもしれません。しかし、若手研究者たちの将来性に期待しましょう。
 ビジネスとして成功するかどうかは分かりませんが、18台の試作ロボットの中から、私の頭の中で使う場面をイメージしやすかったロボットをピックアップしました。

●睡眠時のいびき・低呼吸状態を改善するための頸部昇降アクチュエータを搭載した枕型デバイス(奈良先端科学技術大学院大学

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センサー付きの枕です。頭の動きを感知して枕を動かし、いびきや低呼吸状態をおさえる装置です。「いくらなら買いますか」と来場者に価格のアンケートをとっていました。

●イチゴの高品質出荷を実現する非接触外観および品質検査ロボットの開発(宇都宮大学

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デリケートなイチゴに触ることなく、品質やキズなどを検査するロボットです。宇都宮大学はイチゴ摘みロボットからイチゴの専用容器まで開発。さらに検査装置を開発することで、イチゴの新たな市場開拓につなげようとしています。 

(つづく)