着実に進化していたホンダの水素発生器。次はどんなスタイルになるのか。
ホンダが以前から開発していた水素製造装置が進化していました。水を電気分解することで水素を製造するのが基本的な技術です。それ自体は目新しくもなんともないのですが、この装置は高い圧力の水素を圧縮機を使わずに製造できるのがポイントです。圧縮機がありません。
にもかかわらず発生する水素の圧力は40メガパスカル、つまりは400気圧なのです。2年前のモーターショーで発表された時は35メガパスカルでしたから、この2年間で着実に能力がアップしました。
ホンダと岩谷産業が共同開発したスマート水素ステーションの中に、この水素製造装置が組み込まれています。水と電気があればどこでも水素を造り、燃料電池車に充填できます。
太陽電池の電気を使って水素を造ることもできます。すなわち、太陽電池の電気を「水素」という形で貯える、ストレージというわけです。
最近の住宅では太陽光発電とリチウムイオン蓄電池を組み合わせるケースが結構あります。リチウムイオン蓄電池の代わりに水素発生器。そんな市場も想像できます。
●スマート水素ステーション。ホンダの燃料電池車と見比べて、その大きさを想像してください。
●水素発生器。これが心臓部。
●水素ステーションの裏側。
●中をのぞくとタンクがありました。モックアップですが、ここに水素を貯蔵。