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技術の現場から技術の先を読む    by MediaResource

地球やトトロも作れる、平面が立体構造になる技術

 平たい形状のものを、上下に引っ張ると、回転対称の立体構造物にできる技術です。一見すると提灯のようでもありますが、骨組みは全くありません。千葉大学大学院工学研究科の伊藤智義教授が開発しました。

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 あるルールにのとったプログラムで、図柄を平面の紙などにプリンターで印刷。平面図を4枚作り、それを切り抜き、組み合わせて作成します。何もしない状態では平面なのですが、上下の摘みを引っ張ると、ボールや地球儀のような、回転対称の立体構造物になります。

 写真のトトロは薄い紙でできていますが、引っ張ると立体構造が強固に維持されます。それが特徴です。実際に触ると、その面白さが実感できるはずです。

 素材は薄い紙から、プラスチックのようなものまで、幅広く対応できるとのこと。子供の図工の教材、びっくり飛び出し図鑑、ペーパークラフト、ケーキなどの収納箱、インテリアグッズにも使えるかもしれません。アイデア次第でいろいろな分野に応用できそうです。