ECOTECH PRESS 技術を見に行く

技術の現場から技術の先を読む    by MediaResource

イオン、花王などがFSC認証製品を調達する理由とは

 FSCジャパンでは6月30日(木)、FSCジャパンセミナー「企業の責任調達 - FSC認証が選ばれる理由 -」を開催します。
 本セミナーでは、「なぜFSC認証が選ばれるのか?」をテーマに、実際にFSC認証製品の調達に取り組む企業の話を通じて、マーケットの実情を伝えます。
 事例として、イオン、花王スターバックス コーヒー ジャパン、ミニストップの4社がそれぞれの取り組み、実情を報告します。

 FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)とは国際的な森林認証制度を行なう第三者機関です。

 「森林環境を適切に保全し」「地域の社会的な利益にかない」「経済的にも継続可能な」森林管理を推進するため、FSC認証制度を設けています。日本にはFM(Forest Management )認証林が55カ所あります(2016年2月時点)。

 セミナーの概要は次の通りです。

【日 時】2016年6月30日(木) 13:00〜17:00
【場 所】東京ウィメンズプラザ
     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67
     http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/
【参加費】無料
【定 員】150名 ※定員に達し次第受付を終了。
【申し込み】
 以下のウェブサイトから申し込みできます。
https://jp.fsc.org/jp-jp/news/id/281
【問い合わせ先】
FSCジャパン 

080-4089-6038

e.kohno@jp.fsc.org

 

産廃処理の検定試験を一般社団法人が始めます

 一般社団法人企業環境リスク解決機構は第1回産業廃棄物適正管理能力検定試験を今年8月に実施すると発表しました。

 同機構によれば、「本検定は企業の環境担当者が、産廃に関する業務に自信を持って従事することができ、かつそれらを企業の産廃に関するリスクから守る有効な手立てとなることに資するため」、この検定を設立したとのことです。

 検定試験の概要は次の通りです。
試験日
(1)2016年8月26日(金) 
(2)2016年8月28日(日)
※(1)、(2)いずれかの試験日を選択できます。
受験対象者:企業・事業所・拠点の廃棄物管理担当者
試験会場:スタンダード会議室 虎の門ヒルズFRONT店5階小ホール
     (東京都港区虎ノ門1-22-14 ミツヤ虎ノ門ビル)
試験時間:120分
受験料:7,000円(税別)※団体割引有
テキスト:4,200円(税別)

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 一般社団法人企業環境リスク解決機構は平成27年7月に設立されています。
 同機構、ならびに検定試験の詳しい内容はHP(http://www.cersi.jp/)などで確認してください。
【この件に関するお問い合わせ先】
[会社名]一般社団法人企業環境リスク解決機構
[部署名]事務局
[TEL]03-6435-7747

http://www.cersi.jp/

 

立教大学は対馬で人材育成。武蔵野美大はデザインで陸前髙田の復興支援

立教大学対馬市と人材育成で連携

 大学が地域と連携するといえば学校のある地元。これが従来のパターンでした。しかしそういう枠組みはなくなりつつあります。

 立教大学ESD研究所は長崎県対馬市との間で、ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の研究連携に関する覚え書きを締結します。その調印式が6月7日に立教大学池袋キャンパスで開かれます。
 狙いはESDの実証研究を通じ、地域創生と地域創生を担う人材育成にあります。

 立教大学ESD研究所はこれをモデルケースとし、今後、海外を含めたどの地域でもカスタマイズ可能なESD地域創生プログラムを提示し、活用を促す計画です。

 調印式は下記の通りです。
日 時:6月7日(火)17時30分〜18時00分
場 所:立教大学池袋キャンパス 12号館地下1階 第3・4会議室
    (東京都豊島区西池袋3-34-1)

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武蔵野美大iphoneケースで陸前髙田を支援

 デザインで震災復興を支援するのは武蔵野美術大学です。岩手県陸前高田で「雇用創出による復興」を理念に活動を続ける(株)バンザイファクトリーとともに、iPhoneケースの共同開発を行いました。
 ケースが完成したため、「地域資源、IT技術、デザイン」を掛け合わせたものづくりの過程と成果の発表会を6月1日(水)に武蔵野美術大学デザイン・ラウンジで開きました。
 こうした地域や手法にとらわれない、大学と地域の新しい連携が「地方創生」という流れの中で、今後とも生まれていくでしょう。

 大学は地域をこえて連携に走る。

 

6月 見に行く

 6月のイベント、展示会などの予定です。今月もいろいろあります。ここに掲載しているのは東京、千葉、神奈川など、首都圏で開催されるものが中心です。
 各イベントの詳細はリンクページなどで確認してください。

第21回R&R建築再生展2016
会期 6月1日(水)〜3日(金)
会場 東京ビッグサイト
主催 建築再生展組織委員会
http://rrshow.jp/index.php

FOOMA JAPAN 2016 国際食品工業展
会期 6月7日(火)~10日(金)
会場 東京ビッグサイト
主催 一般社団法人 日本食品機械工業会
http://www.foomajapan.jp/2016/index.html

ロボティクス・メカトロニクス講演会2016 in Yokohama
開催日 6月8日(水)〜11日(土)
ポスター会場 パシフィコ横浜
主催 一般社団法人 日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門
http://robomech.org/2016/

画像センシング展2016
会 期 6月8日(水)~10日(金)
会 場 パシフィコ横浜
主 催 アドコム・メディア株式会社
後 援 日本映像処理研究会、日本インダストリアルイメージング協会
http://www.adcom-media.co.jp/iss/

スマートコミュニティJapan2016
構成展
・スマートコミュニティ展(次世代自動車・エネルギー自由化)
・水素社会実現ソリューション展
・植物工場・スマートアグリ展
・グリーンビルド展
会期 6月15日(水)〜17日(金)
会場 東京ビッグサイト
主催 日刊工業新聞社
http://biz.nikkan.co.jp/eve/smart/

バイオマスエキスポ
会期 6月15日(水)〜17日(金)
会場 東京ビッグサイト
主催:バイオマスエキスポ実行委員会
共催:日刊工業新聞社、(一社)日本有機資源協会
http://biz.nikkan.co.jp/eve/smart/

スマートファクトリーJapan2016
構成展
工場内エネルギー展
工場IoTソリューション展
製造設備・システム展防災・安全設備展
工場内物流システム展
工場内メンテナンス展
会期 6月15日(水)~17日(金)
会場 東京ビッグサイト
主催 日刊工業新聞社
http://biz.nikkan.co.jp/eve/smart-factory/

第9回大田区加工技術展示商談会
開催日 6月17日(金)
会 場 大田区産業プラザPiO
(東京都大田区南蒲田1-20-20)
主 催 大田区 、(公財)大田区産業振興協会 、(一社)大田工業連合会
http://www.pio-ota.jp/ota-tech/9/

これからのエネルギー供給システムの合意形成へ向けて

-リスクの管理とコミュニケーション-
開催日 2016年 6月18日(土) 10:00~12:30
会場 横浜市開港記念館
主催 一般社団法人日本機械学会・動力エネルギーシステム部門
http://www.jsme.or.jp/pes/index-j.html

第11回再生可能エネルギー世界展示会
The 11th RENEWABLE ENERGY 2016 EXHIBITION
日程 6月29日(水)~7月1日(金)
会場 パシフィコ横浜
主催 再生可能エネルギー協議会
http://www.renewableenergy.jp/2016/index.html

PVJapan2016
会  期 2016年6月29日(水) - 7月1日(金)
会  場 パシフィコ横浜
主  催 一般社団法人 太陽光発電協会
http://www.jpea.gr.jp/pvj2016/

JST新技術説明会の予定
06/07(火)福岡大学
06/09(木)お茶の水女子大学
06/14(火)豊橋技術科学大学
06/16(木)東京農工大学
06/21(火)関西学院大学
06/23(木)スマートコミュニティ
06/28(火)ライフイノベーション
06/30(木)横浜国立大学
http://www.jst.go.jp

 

 

 

電力小売り全面自由化の現状とその先を知るには、いい機会だ

 電力小売りの全面自由化が4月からスタートしました。その現状と課題、その先を知りたいのなら、このイベントは参考になるでしょう。
 NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)はスマートコミュニティ・アライアンス(JSCA)と共同で「スマートコミュニティサミット2016」(東京ビッグサイト)を6月15日、16日に開催します。
 「本サミットでは、電力の小売り全面自由化など、電力事業ビジネスモデルの変革を踏まえ、国内外の専門家による講演やパネルディスカッションを通して今後の課題や解決方法などを展望。国内外の先進的な実証事例を紹介し、ビジネス・技術などさまざまな観点からスマートコミュニティに関する情報の提供や意見交換を行います」
 15日の講演会では「セッション〔1〕:電力事業ビジネスモデルの変革と対応」として、
Part1:海外先行事例(講演)
「インテグレーティッド・グリッド形成のための様々な国際的協力」
Part2:分散電源の普及に伴う電力供給のあり方(パネルディスカッション)
Part3:ニューメキシコ実証からの示唆(講演)
16日は「セッション〔2〕:様々な実証プロジェクトの経験」として、
Part1:グリッドパリティ後のデマンドサイドの役割、可能性(講演)
Part2:島嶼域マイクログリッド(講演)
Part3:分散型社会におけるEVの可能性(講演)
が行われる予定です。
 詳細はNEDOニュースリリース一覧5月13日の「スマートコミュニティサミット2016を開催へ」を参照してください。
NEDO http://www.nedo.go.jp

大野市で1km走ると10 円を東ティモールに水支援する市民マラソン

 途上国の「水支援」という文言があったので紹介します。

 「水」による産業創出と魅力的なまちづくりをめざす福井県大野市は、5月22日(日)に開催する「第52回越前大野名水マラソン」で、「Carrying Water Project(キャリング ウォーター プロジェクト)*以下、CWP」を実施します。

 これは越前大野名水マラソンの参加者が1km走るごとに10円を、東ティモールの水環境整備の支援のために寄付をするというものです。
 今年52回目を数える市民マラソンで、全国各地からも多くの人が参加する大変好評いただいている大会とのこと。

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 2015年5月からは、人口減少対策プロジェクトの一つとして、まちの“財産”であり“アイデンティティ”でもある「水」をテーマとしたCWPを始動し、地方創生に向けたブランディング活動を展開しています。
 いろんな世界貢献の仕方があるのです。
http://www.carrying-water-project.jp/run/index.html

Carrying Water Projectに関する問い合わせ先
大野市 産経建設部 建設整備課 湧水再生対策室
TEL:0779-64-4813
yusui@city.fukui-ono.lg.jp

越前大野名水マラソンに関する問い合わせ先
大野市 スポーツ振興室
TEL:0779-65-5592
sports@city.fukui-ono.lg.jp

凄腕のプロたちが連携するとデザインから成形まで、たった6日間で試作する

 5 月13日までですが、日刊工業新聞社主催の「試作市場(しさくいちば)2016」「微細・精密加工技術展2016」が大田区産業プラザPiO(東京都大田区南蒲田1-20-20)で開かれています。
 12日に特別講演として、(株)タカラトミー事業統括本部 技術開発部試作開発課、松岡洋和氏が講演しました。

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 タイトルは『最新試作技術の応用、S-Project・短納期DDM活用事例、企業連携RM事例実演紹介~玩具業界に見る試作事情~』です。長いタイトルですが、開発者、技術者向けの講演なのです。
 内容をかいつまんで言えば、(株)タカラトミーは3Dプリンタなどのデジタル機器、ソフトをどのように使いながら、玩具や商品を開発しているのか。具体例をあげながら説明していました。さらに他企業との連携による具体的な商品開発の実例も紹介しました。
 開発に携わる人たちにとっては非常に有益だったと思います。中でも印象に残ったのは企業連携の話でした。
 松岡氏によれば、連携は人とのつながりで生まれた場合もあるが、イベントなどで知り合ったり、声をかけられたり、初めて出合った企業と具体化されたケースもあるとのことでした。

 オープンな姿勢とフットワークの軽さ。さらには共通のターゲットを攻略するという、いわば熱意みたいなものが連携を実現させている、そんな風に感じました。
 会場では松岡氏の顔をモデルに5社が連携して、たった6日間で試作したキャラクター人形が展示されていました。

 デザインの元になるポンチ絵からはじまって、3D製品設計、金型設計、3Dプリンタによる試作・検証を行い、3Dプリント樹脂型、切削アルミ型をつくり、成形したものです。これはハイブリッドモールド・システムと呼ぶそうです。

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 これがどれだけ大変な作業なのか、見る人が見れば分かるはずです。キャラクター人形はアンケートに記入した人たちに無料で配られていました。私も1個、いただきました。ちなみに5社とは(株)C&Gシステムズ、ローランドディー .ジー.(株)、(株)ストラタシス・ジャパン、(株)データ・デザイン、(有)スワニーです。

 ものづくりのスタイルはいま大きく変わりつつある、そのことを実感させてくれるイベントでした。